「長崎文学」第107号を拝受しました。主催者の野沢薫子さんが昨秋お亡くなりになって、「長崎文学」は今号でもって終刊になるそうです。なんか寂しいですね。同人の高齢化もあって後を継ぐ人もいないのでしょうね。時間をおいてまた若い人たちが立ち上がって第二期「長崎文学」を創刊されることを祈りたいです。
今号は「野沢薫子氏への追悼エッセー」が編まれています。小説は松尾律子さんの「干し柿」が寄せられています。いきなり「母が死んだ。・・・・」と書き出して、思わずカミュ―の作品を思い出しました。内容的には平板ですがなかなかの書き手だと思います。女性らしく細かい描写がいいですね。平板ですが通常のレベルの作品にはなっていて読めます。
それにしても終刊とは寂しいですな。咲き誇っていた花びらが散るような寂しさを感じます。