FC2BBS

44174
「海」拝受 - hazanyosi
2025/06/19 (Thu) 13:35:37
太宰府市で発行されている「海」第101号を拝受しました。巻頭の「海へのことば」として「こどもの眼 おとなに眼」というエッセー(中村太郎さん)が掲載されています。確かに視点というのは作品を書く上には大事な事ですよね。誰の視点で書かれた物か。これを読む上においては小生は特に強く感じますね。視点の違いによって作品の出来具合も当然違ってきますよね。中には平気な人もいるようですけど。「私の顔が赤く染まった」なんて書いた人がいましたが、「私」を主人公にしてそういう表現は少しおかしいですよね。気持ちは解りますが自分の顔色が見えるはずもありませんよね、鏡を見ないことには。視点のブレということもよくありますね。小生も指摘を受けたことがありました。視点は文章を書く上での大事なことですよね。
小説「凍裂」(高岡啓次郎さん)は第10回銀華文学賞の特別賞を受賞した作品ですよね。もう十年以上前に発表された作品ですよ。その頃の「文芸思潮」で読んでおりました。改めて読むとまた新鮮な感じがします。少し書き直しされたのかな?キメ細かい文章がいいですね。
この他に性老残夢」(井本元義さん)、「億年の光」(有森信二さん)がいいですね。「蝶が舞うように」(川原広一郎さん)もおもしろかったですよ。この作品は原稿の時に読んでいました。「九州文学」をしている時に送られてきたのでしたっけ。記憶にあります。あれから何回も書き直されたのでしょうか。うまくまとまっていますね。