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フォークナーを読む

1:hazanyosi :

2024/02/21 (Wed) 10:42:54

フォークナーの「響きと怒り」を読みました。が、さっぱり・・・?訳者の解説を読み、付録を読み、やっと少しだけ解ったような分からないような・・・難解です。これはサルトルやカミュに認められてノーベル文学賞になったんですって。時間や空間を大胆に組み替えたり、それによってまったく新しい世界観を提示することは小説でなければできない手法、この特権を生かして創造的な小説を作った、のが受賞の理由のようですね。分からん分からん・・・。
要するに小説は同じ事件の設定でも視点を換えることによっていくつもの作品が描ける、ということでしょうか。それはそうですよね。ちょっと違うけれども日本でも芥川龍之介の「藪の中」がそうだったですよね、小生の記憶に違いがなければのハナシですが。 或る事件を描いてAとBの証言の食い違いがそれぞれの視点で描かれていまして、これはどちらかが嘘でどちらかが真実なのでしょうが、こういう事件とは違った日常の生活をそれぞれの視点でフォークナーは章ごとに描いたということのようです。
同じフォークナーの作品でも「熊」はアメリカの時代の変遷を森の中に住む熊に託して描いていて素直に面白かったです。





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